干し芋は糖質が多いからダイエットには向いてないと思っていませんか?
確かに干し芋は糖質がたくさん含まれているので、食べ過ぎると太る原因となります。
しかし、適量を食べることでお米やパンなどと比べてダイエットに適した食材になるんです。
本記事では干し芋に含まれる栄養素とそれぞれの働きについて解説していきます。
最後まで読むと、干し芋はなぜダイエットに向いているのか、健康面ではどんなメリットがあるのか知ることが出来ます。
干し芋の主な栄養成分を解説(100gあたりの値)
| カロリー | 303kcal |
| タンパク質 | 3.1g |
| 脂質 | 0.6g |
| 炭水化物 | 71.9g |
| 食物繊維 | 5.9g |
| ナトリウム | 18mg |
| カリウム | 980mg |
| カルシウム | 53mg |
| マグネシウム | 45mg |
| リン | 93mg |
| 鉄 | 2.1mg |
| 亜鉛 | 0.5mg |
| 銅 | 0.3mg |
| マンガン | 0.4mg |
| ビタミンE | 1.3mg |
| ビタミンB1 | 0.19mg |
| ビタミンB2 | 0.08mg |
| ナイアシン | 1.6mg |
| ビタミンB6 | 0.41mg |
| 葉酸 | 13μg |
| パントテン酸 | 1.35mg |
| ビタミンC | 9mg |
それぞれの栄養素について解説します。
カロリー
特徴:代謝や運動に必要なエネルギー源。基礎代謝を超えると体脂肪として蓄積されやすくなります。
役割:体の機能を維持するために必要なエネルギーの供給
タンパク質
特徴:体をつくる重要な栄養素の1つ。十分な量のタンパク質を摂取することで、健康な体を維持することができます。
役割:筋肉や髪の毛、爪などの身体の一部をつくる。酵素として体内の化学反応を促進する役割や、免疫力を高める役割なども。
脂質
特徴:エネルギー源としても重要な栄養素の1つです。細胞膜やホルモンの材料としても必要。飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類に分けられます。
脂質は大きく2種類に分けられる
飽和脂肪酸は、動物性の食品(お菓子やマーガリンなど)に多く含まれ、摂り過ぎると健康に影響を与えることがあります。
不飽和脂肪酸は、植物油や魚などに含まれ、健康に良い影響を与えることが知られています。
役割:エネルギー源、体温調節、細胞膜の構成、ホルモン合成などに必要
炭水化物
特徴:主にパンやご飯、麺類、果物などに含まれる栄養素です。消化されるとブドウ糖になる。
役割:体にエネルギーを供給し、運動や学習、仕事などに必要な活動を支える役割があります。
食物繊維
特徴:主に野菜や果物、穀物などの植物性食品に含まれる栄養素で水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維の2種類があります。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のちがい
水溶性食物繊維
水に溶ける。おなかの中で水分と混ざってゼリー状になり、おなかの中をスムーズに動かすことができます。コレステロールを下げたり、血糖値の上昇を緩やかにする。
オーツ麦、イモ類、フルーツの皮や果肉、豆類などに多く含まれる。
不溶性食物繊維
水に溶けない。おなかの中で水分と混ざりませんが、水分を含んで膨らみ、便通を良くする。腸内の有害な物質を排出する働きも。
野菜、果物の皮、穀物の外側の部分に多く含まれる。
役割:便通を促進するだけでなく、腸内環境を整える効果があることや、食後の血糖値の上昇を抑える効果も。また、脂質やコレステロールの吸収を抑える効果もあり、動脈硬化や糖尿病の予防にも役立ちます。
ナトリウム
特徴:食塩などに含まれるミネラルの一つで、体内において細胞内外の水分バランスを調整する役割があります。過剰に摂取すると高血圧や動脈硬化のリスクが高まります。
役割:適切な量を摂取することで、体内の水分バランスを整えることができます。体液の調節、神経・筋肉の機能に必要。
カリウム
特徴:体内において細胞内外の水分バランスを調整するミネラルの一つです。ナトリウムと反対に不足しやすい。不足すると筋肉の疲労感や不快感が生じることがあります。
役割:心臓や筋肉の正常な働きに必要で、体液の調節、神経・筋肉の機能に必要
カルシウム
特徴:骨や歯の形成に必要なミネラル
役割:骨や歯の形成・維持、神経・筋肉の機能に必要
マグネシウム
特徴:体内で多くの酵素反応に必要なミネラルの一つ
役割:骨や歯の形成、筋肉の収縮や神経の伝達、血糖値の調節、ストレスや疲れの軽減などをおこなう。
リン
特徴:体内でカルシウムとともに骨や歯を作るのに必要な栄養素
役割:骨や歯の形成・維持、エネルギーの生産にも必要
鉄
特徴:鉄は血液中のヘモグロビンやミオグロビンなどの重要なタンパク質の一部であり、これらのタンパク質が酸素を運ぶために不可欠な役割。免疫力を高めるためにも必要な栄養素
役割:酸素の運搬、免疫機能の維持、代謝に必要
亜鉛
特徴:体内にわずかしか存在しないミネラルの一つ
役割:細胞の成長や修復、味覚や嗅覚の維持、免疫力の向上など、体のさまざまな機能に必要。妊娠中の女性や発育期の子供にとっても重要な役割を果たします。
銅
特徴:体内で働く酵素の一部
役割:鉄代謝の促進、抗酸化作用、血管・結合組織の形成に必要
マンガン
特徴:微量元素の一つで、体内にごくわずかしか存在しません。
役割:骨や結合組織、脳、神経系の発達に関わり、抗酸化作用で細胞のダメージを防いだり、免疫力を高める働きも。
ビタミンE
特徴:脂溶性ビタミンの1種で抗酸化作用を持つ栄養素です。体内の酸化ストレスを防いで細胞を守る働きがあります。
役割:細胞膜の保護、免疫機能の維持、動脈硬化予防に必要
ビタミンB1
特徴:水溶性のビタミンの一種で、エネルギー代謝に重要な役割を持っています。糖質の代謝に関わる水溶性ビタミン
役割:炭水化物をエネルギーに変える際に必要な酵素の働きを助け、神経細胞の正常な機能や消化器系の健康維持
ビタミンB2
特徴:水溶性ビタミンで、体内でフラビンモノヌクレオチドに変換される。水に溶けやすく、熱に弱い性質
役割:エネルギーを作るために必要な補酵素の一つであり、また、目の健康を保つためにも重要な栄養素
ナイアシン
特徴:ビタミンB群に属する栄養素の一つで、特に「ニコチン酸」とも。水溶性ビタミンで、体内でNAD、NADPの構成要素となる
役割:エネルギーの生成や神経伝達物質の合成などの重要な役割を持っています。また、健康な皮膚や消化器系を維持するためにも必要
ビタミンB6
特徴:水溶性のビタミンの一つで、ピリドキシンとも呼ばれます。水溶性ビタミンで、体内でピリドキサールリン酸に変換される
役割:たんぱく質の代謝や神経伝達物質の合成に必要な栄養素です。免疫力の維持や貧血予防、タンパク質・アミノ酸の代謝、神経系・免疫系の機能に必要
葉酸
特徴:水溶性ビタミンで、DNA合成に必要な栄養素。細胞分裂や成長に必要なDNAの合成に関わる特徴
役割:細胞分裂・成長、胎児の神経管閉鎖障害予防、貧血予防に必要
パントテン酸
特徴:水溶性ビタミンの1つで、身体の代謝に欠かせない栄養素です。体内でアセチルCoAという物質に変換され、エネルギーを作るために糖や脂肪の代謝に関わります。
役割:エネルギーを作るために糖や脂肪の代謝に関わります。皮膚や粘膜の健康維持にも重要な役割
ビタミンC
特徴:水溶性ビタミンで、抗酸化作用を持つ
役割:コラーゲンの合成、肌や骨を健康に保つ、免疫機能の維持、抗酸化作用、鉄吸収の促進に必要
まとめ
干し芋に含まれる栄養素はたくさんありますが、その中でも特筆すべきなのは食物繊維です。
野菜や海草類など意識して摂らないと不足すると言われている食物繊維が干し芋には豊富に含まれています。
食物繊維が豊富であることで以下のようなメリットがあります。
- 腹持ちがいい→干し芋を食べてから空腹になるまで時間がかかる
- 便通が良くなる→食物繊維が水分を吸収して便のかさを増してくれるため、排便が促される
干し芋はダイエットをしたい方、健康面が気になる方におすすめの食品ですので是非試してみてください。
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